2010年3月15日月曜日

1-5) 新しいエリスロポエチン

5)新しいエリスロポエチン
  2007年7月から、新しいエリスロポエチン、ダルベポエチンが上梓された。これは、従来のrHuEPO(リコンビナントヒューマンエリスロポエチン;商 品名ではエポジン、あるいはエスポー)の側鎖に、糖鎖を付加したもので、血中半減期が延長し、比活性が上昇すると言われています。半減期は静脈注射で 23.5時間と、rHuEPOの約3倍に、皮下注射では48.8時間と2.5倍に延長するとされ、投与頻度の減少が可能になりました。
すなわち従来のrHuEPOでは、週に3回の投与が必要であったものが、週に1回の投与が可能になりました。
rHuEPOとの比活性は、およそ1:200と言われており、ダルベポエチン20μgは、rHuEPO4000単位に概ね相当すると言われています。

現在は、さらにポリエチレングリコールを結合させて、半減期が7倍に、生物学的造血効果は約2倍に延長されたEPOアナログである、CERAが開発されるなど、研究開発が進んでいます。

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